〈遊び道具作り〉
おもちゃなどという物は、そんなにない時代。色んな物を手作りした。
①まずは、水鉄砲だ。
これは、とても簡単で、節のあるところで、竹を切断して、節の真ん中に、もみギリで穴お開ける。短冊に切っ竹に布を巻いて紐で縛る。竹の内径より少し大きくするのがコだ。
②竹とんぼ。これは、小刀をうまく扱えないといいものが出来ない。羽の対角を微妙に削らないとならないのだ。ビュンと音を立てて急上昇する。その辺の駄菓子屋で売ってる物よりはるかに高く飛ぶ。
③2B弾銃
これは、傘の支柱部分を適当な長さに鉄のこで切って、片方をハンマーでつぶして折り返す。材木をライフル、またはマグナムとかの形にして、そのパイプをくくりつける。2B弾火をつけて入れ、銀玉を装填するのだ。なかなかの迫力。ブリキ缶が凹むぐらいだ。今思えば、随分危険な遊びだった。
④ゴム鉄砲
こちらは、安全。割り箸を銃の形にゴムで固定して、引き金をうまい具合に取り付ける。輪ゴムが弾になる。先端に引っ掛けて、引き金に止める。木に止まる虫とか蝶々を狙うのだ。彼らは、ちょっとビックリして逃げる。そんな可愛らしいもの。
⑤ハンドル付ソリ
りんごの木箱とか古くなった雨戸などをばらして、リュージュのようなものを、ノコとハンマー釘で作る。ソリの前の方に丸い穴をあけて、ハンドルの先にカジを付けたものを取り付ける。これで、山のてっぺんから滑り降りるのだ。鼻を垂らして、何度も何度も。今思えば、カジなど全く効かなかったような気がする。
⑥ギターアンプ
これは、中学になってからの話。
エレキに目覚めたころ。アンプと言うものが必要になった。増幅器は、少年雑誌の広告にあったもキットを取寄せ、ハンダ上げして作った。問題は、スピーカーがない事だ。そこで学校の放送室にあった、古い箱型スピーカーを拝借して完成させた。
15W位だと思ったけど、少年はご満悦だった。しかも、この作品を技術家庭の先生が知り、通知簿が5になったのだ。