新居越した時のいただきものだ。私が料理好きと知り、嫁の親友から、『美味いもの作ってあげてね』と。菜切包丁で、ステンレス製の刃が薄いタイプのものだ。初めて使う日、しくじってしまった。冷凍庫の豚肉、カチンカチンのやつを、解凍もせずにグリグリとやってしまった。もろくも簡単に刃が欠けてしまったのだ。これはまずい!ケースに戻ししばらく隠す事になるのだ。そのうちに、刃を削って磨き直そうと秘密の場所に。ある日、嫁と包丁の話になった。『包丁が無い』。やばい!始動開始だ。余談ではあるが、私の親族には刀鍛冶がいる。少しは血を引いているのだろう。7センチの巾のものを刃こぼれした2センチ削り落とし、グラインダーで整え、後は、荒砥石で研ぎ最後は仕上げ砥石で研ぎあげた。巾5センチの変わった菜切包丁だ。半日没頭した。
さて、切れ味は如何だろう。新聞紙に刃を当て、軽く引く。良く切れる。なかなかである。現在は、これが我が家のメイン包丁だ。
皆さん、包丁研ぎますよ!